日本熊森協会 石川県支部

自然との共生・共栄を基本とした、全ての命の安全と平和を目指す社会を目指して・・

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

別窓 | スポンサー広告
∧top | under∨

東北初 動物の棲める森復元 広葉樹植樹

山形県八木文明支部長の報告

11月1日、福島県国見町で、「どんぐりの木を植樹しませんか~動物のすめる森復元植樹会」を開催し、無事に終了しました。

 9月の上旬に協会が「東北会員の集い」ということで呼びかけた際に、町の担当者の案内で訪れた現地は、標高600mほどの馬頭山と呼ばれる山の頂上付近でした。アカマツの林を伐採した跡地が27haほどあるのです。その一部に、今回は試験的に200本の広葉樹の苗木を植えることで準備を進めてきました。

  今回、国見町や桑折町が全面的に協力してくださることになったことは、大きな大きな意味があります。

  「野生動物は出てきたら殺すもの」という対応は、あまりに近視眼的な対応であることはいうまでもありません。なぜ出てくるのか、どうやったら防げるのかなどを考慮することもなく、「有害駆除」の名のもとに、今年も多くのクマをはじめとする野生動物の命が奪われています。

  それに対して、森を育てるという活動は、その効果が現れてくるまでにどれぐらいの時間がかかるかわからない、ある意味とても非効率的なものであるかもしれません。しかしそうした活動に目を向けてくださった町が、たった一つあったということに、大きな意味があると思います。

  今回の植樹は、ミズナラ、シバグリ、ブナ、トチなどをあわせて200本植えるというものでした。あくまでも試験的にという意味合いが強いものです。「植樹祭」と思って参加を申し込まれた方もおられたのですが、「祭り」ではありません。植えるだけでなく、植えられたものと今後どのように関わってゆくのがいいのか、ということを私たちも学んでゆかなければなりません。

  数十年、あるいはそれ以上の年月が経過したとき、そこに豊かな広葉樹の森が育っていて、今頃の時期には美しく紅葉している風景を想像してみます。その頃にはもう、その森の木を誰が植えたのかなどは人々の記憶から消え去り、ずっと前からそこにあったかのようになっている森。そんな森が、東北のあちこちにできてゆくことも視野に入れておこうと思います。

  当日福島県国見町の役場前に集まってくださった人は総勢60名ほど。事前の申し込みのない飛び入りの参加者もあり、今回の行事に対する関心の高さを示していました。協会会員やその友人知人のほか、町の広報誌を見て駆けつけてくださった町民の方々も20名近くにのぼりました。

  町が準備くださったマイクロバスなどに分乗し、宮城県白石市地内の植樹の現場へと移動しました。今回、苗木や資材などの手配は全て町の産業振興課の村上課長さんが指揮をして行ってくださり、すでに必要なものは前々日のうちに現地に運ばれていました。

  日本熊森協会と行政とが緊密な連携をとりあって行われることになった今回の植樹は、佐藤町長さんの英断によるものです。数年先までのことだけで手一杯の行政マンが多い中で、広葉樹の森を育てようという呼びかけに反応してくださった町長さんの視線は、はるか数十年、百年先を見据えているものだったと思います。そのお気持ちが、ご挨拶のなかにこめられていましたし、町長さんご自身もたさくんの苗を植えておられる姿にもそれが現れていました。

  10のグループに分かれていよいよ作業を開始しました。ミズナラ、シバグリ、トチ、ブナなど合計200本を、1グループ20本を目安に植えてゆきました。子どもさんとご一緒に参加してくださった方も数名ありました。この子どもたちの頭に白髪が混じるころ、遠い日の植樹の記憶が甦り、ここに育った森を訪ねてくれることもあるかもしれません。心配された天候でしたが、低気圧の接近で南風が強かったものの、解散するまで雨は降りませんでした。

  朝、役場前に60名が集まったときにはものすごい人数だと思ったのですが、現地に散らばってみると、その土地の広さが実感されます。今回植樹したのはせいぜい2haほどだと思います。何年もかけた植樹と、それらがある程度の高さに育つまでの草刈りなどが今後必要となります。まさに森作りは今始まったばかりです。

  作業を終えて集まってくださった皆さんの表情は、満ち足りて輝いていました。参加者の脳裏にはきっと未来への夢が去来していたことだと思います。

  役場に戻ってから、会議室をお借りして「交流会」を小一時間ほど持ちました。町長さんや協会顧問の宮下先生のお話のほか、参加者の中からも数名発言がありました。今回の呼びかけに応じてくださったその根底に、自然界で起こっている様々な異変や、生命の軽視ということに対する危機感があったということを感じました。そしてそうした人々の胸のうちには、「自分ができることを精一杯やっていきたい」という使命感も宿っていたのだと思います。

  福島県内ばかりか、宮城、山形、栃木、群馬、埼玉から駆けつけてくださった参加者のみなさん、そして、準備に奔走してくださった国見町関係者の皆様、遠く兵庫県から日帰りで駆けつけてくださった協会顧問の宮下先生や事務局の皆様、本当にありがとうございました。

  村上課長さんからは、現地を訪れる楽しみのためにギョウジャニンニクを植える段取りまでしていただき、帰るときには庭に植える分までお土産としてちょうだいしました。これからの楽しみが倍増するような気がしました。

今後は夏の草刈りや秋の植樹を計画的に実施してゆくことになると思います。さらに多くの方々のご参加をお待ちしています。

白峰トラスト地
白峰トラスト地 09年10月21日

ヤギおじさんこと八木さんの深い言葉が心にしみますね。
石川県でも石川なりの・・
何か出来ること?がみつかると嬉しいです。
  
関連記事
スポンサーサイト

別窓 | 自然保護 | コメント:0 | トラックバック:0
∧top | under∨
<<11月~12月予定 | 日本熊森協会 石川県支部 | 2010年2月27日>>

この記事のコメント

∧top | under∨
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック

∧top | under∨
| 日本熊森協会 石川県支部 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。